ＤｅＮＡ小園健太、同期入団の深沢から「今年は頼むわ」　手術を決断した連絡も最初に受け「特別な存在」

　ＤｅＮＡの小園健太投手が５イニングを３安打２失点に抑え、開幕ローテーション入りを引き寄せた。

　「立ち上がりから自分のリズムで投げることができましたし、点をとられた後も、切り替えて投げることができました」

　３年目右腕がオープン戦最後の登板を振り返った。１、２回を１４０キロ台中盤の直球とスライダーを中心に三者凡退斬り。激しい降雨があった３回に太田に右前適時打を浴びるなど２点を失ったが、４、５回に立ち直った。

　コンビを組んだ山本が引っ張った。２回は森に６球カーブを続け、最後は直球で見逃し三振。山本は「いいバッターは当たり前のことだけでは抑えられない。考えていたことができた」と強打者封じの引き出しをつくった。

　同期入団の深沢が前日１９日に右肘靱帯（じんたい）再建（通称トミー・ジョン）手術を受けた。手術を決断した連絡も最初に受け「特別な存在」という。「今年は頼むわ」と言われ心に響いた。「悔しいだろうし、きょうは絶対にやってやるという気持ちで投げました」。友の分までと魂をこめた投球でローテへ大きく前進した。