筒香嘉智の言葉に裏にあった思い「甲子園だけが全てではない」

2022年01月28日 16:04

[De速]

抜粋

https://i.daily.jp/mlb/2022/01/23/Images/d_15004768.jpg

1: 風吹けば名無し 2022/01/28(金) 15:21:13.02 ID:+W18k4kWM


 今になり、言葉の意味を実感している。米大リーグ、パイレーツの筒香嘉智内野手(30)がDeNA所属時代に発した言葉だ。

 「もちろん、後輩たちには頑張ってほしいけど、甲子園だけがすべてではない。高校野球が終わっても野球人生が終わるわけではないので」

 筒香の出身校の横浜高が神奈川県大会で勝ち進んでいたある年の夏、母校へのエールをもらおうと声をかけると、こう返ってきた。当時のDeNAには後藤、石川ら多くの横浜高OBが在籍し、そろって「ぜひ甲子園へ行ってほしい」といった内容の発言をしていただけに、筒香のコメントは〝異色〟に感じた。

 筒香は2017年からアマチュア球界に数々の〝苦言〟を呈してきた。その中の一つに高校野球のあり方についても言及。県大会や甲子園はトーナメント方式が採用されており、指導者が勝利優先主義に走る傾向を指摘した。その結果、投手の登板過多による故障や出場選手の固定といった問題が生じる。冒頭の言葉は、卒業後も野球を続ける球児を思いやってのものでもあった。

 さらに勝ちたいがために試合に出る選手が固定されることで出場機会に恵まれない子が、好きで始めた野球を楽しく感じなくなってしまうこと。細かく指導しすぎて自分で考えることができなくなる子供が増えることも危惧している。

 その筒香が故郷の和歌山・橋本市に総合スポーツ施設「TSUTSUGO SPORTS ACADEMY(筒香スポーツアカデミー)」を建設していることを発表した。自費で約2億円の総工費を負担。両翼100メートルの天然芝の球場、同40メートルのサブグラウンド、室内練習場、小体育館がそろう夢の施設は年内のオール完成を目指す。

 「野球に限らず、将来に役立つための基礎を作ってほしい」。未来を担う子供たちのために筒香は発言し、行動していく。


続きを読む

この記事を見る